買った漫画 / ユート・切法師

ユート 1
ユート 1
ほった ゆみ
河野 慶

集英社 2005/07/04
¥ 410

ユート 2
ユート 2
ほった ゆみ
河野 慶

集英社 2005/09/02
¥ 410

ユート 3
ユート 3
ほった ゆみ
河野 慶

集英社 2005/11/04
¥ 410

これ、むちゃくちゃ面白かったと思うんですよ。
なんていうかな、『六三四の剣』のスケート版。
六三四の剣』における六三四と修羅の関係が、『ユート』におけるユートと高月の関係に相当して、剣道部がスケート少年団に相当する感じ。
周りに支えられて成長して、ライバルと対決するっていう王道の少年漫画に入るのだと思うけれど、今のジャンプには合わないのかな。
なんか、残念。
自分としてはこういうの好きなんだけどなぁ。

ていうか、伏線張りまくってるんだから、もう少し、続いて欲しかった…
月ジャンとかで続き描かないのかなぁ…
おっちゃんは楽しみにしています。


切法師 1
切法師 1
中島 諭宇樹

集英社 2005/11/04
¥ 410

こっちも打ち切りの予感。
今、本誌連載してんのかな…

って思ってたらやっぱり打ち切り。
http://d.hatena.ne.jp/zzteralin/20051108#p1
さすが俺。
打ち切り作品がつぎつぎとたまっていくぞぉ!
ワーイ


でも、なんていうか、ユート打ち切るより先に打ち切った方が良いんでないと思うようなものもあったりなかったり。
編集部はガキに夢を与える漫画を載っけるべきだとオッサンは思うんです。
だってジャンプっつったら日本のガキなら毎週と言わずとも、かなりの頻度で読むんですよ?
ヲタをビンビンに意識しちゃったのはジャンプには要らないんじゃないのかなぁ。


マンガの力っていうのは、思っているよりずっとずっと、社会を構成していく次の世代に与える影響が、大きいんじゃないかと常々思う。
文学の力が弱まった今、メディアの力関係が変わってきたように思える。
どうしてもマンガやアニメっつーとキメキメのオタクのイメージが塗り込められてるけれど、それってきっと、日本の社会にとって大きなマイナスと思う。
経済的にも思想的にも。


ろくな考証無しに漫画やアニメを否定する文学愛好家って多いと思うけれど、今の時代それはさすがに時代遅れだろう。
文学と称されているものが、如何に凋落しているかってのは、ちびちび本を読むだけの自分にもわかる。
そしてさらに、消費者が余りにも中身ではなく、マスコミの情報に踊らされて本を選んでいる気がしてならない。
なんでこんな本が売れてんのって言う「小説」にいくつも出会ったよ…。
特に、ネットから派生してきたのは、アレなのが多かった。


ま、アレだ。
マンガとかアニメの中にもただの疑似恋愛欲を満たすだけのものちゃうんか的なもの(いわゆる萌え〜なキャラが出てくる奴ね)も多々あるから、その辺は責められるべきだろうとは思うけれど。
もうちょっと「文化」って意識を培う必要があるんじゃないのかなぁ。
「ハコ」で評価するんではなく、そのハコで「表現されたもの」を評価すべきだと思う。
アニメでハコに踊らされてる最たるものって、「宮崎駿」と思うなぁ。
あれより優れてる作品、いっぱいあるよ…


情報量で負けて日の目を見ずに消えていくクリエーターが、なんか、せつない。