ご冗談でしょう、おばあちゃん / 人生案内 読売新聞

いじわるばあさん (1)

ここまで相手の気持ちを無視できるのは、脳に何らかの変異が起こってしまっているからじゃないかとさえ感じる。
ばあちゃん、アクセル全開でフカすNE!!



しかしこれ、やらせじゃないのとか疑っちゃうね。
ほんまにこんな手紙送りつけられてくんの??
あまりに、あんまりというか、かるく狂気が見える。
自分がもし、このコーナーの担当で、こんな手紙読んだら背筋ブルっちゃいます。
どうしよ・・・、これ取り上げんとばあちゃんやばいことしちゃうんじゃないの、とか。


頼むよぅ、やらせだといってくれよぅ。
80でしょ。


ばあちゃんの重ねた年月はいったい・・・

なんか自分が年重ねるとこうなっちゃうのかとか、考えちゃって萎える。
自分はニコニコしたじいちゃんになりたいなぁ。
孫にじいちゃんじいちゃん言われて、うんうん頷きながらニコニコしてんの。




とにかくばあちゃん、嫁が倒れちゃう前に、先生に診てもらったほうがいいよ。



人生案内
息子と2人だけで暮らしたい…80代女性

 80歳代女性。夫とは離婚しています。間もなく定年を迎える優しい息子と2人で暮らしたいと思っています。

 息子は高校を卒業後に上京、知り合った女性と結婚しました。私は反対し、嫁には「どんな風に育ったかわからない人とは話したくない」と言いました。嫁は「わかりました」と答え、以来必要なこと以外は話していません。

 息子が結婚した年から冬の間、私は東京の息子の家で家事などせずゆっくりと体を休めることにしており、30年以上続いています。

 最初の10年は6畳一間きりの生活。嫁は子どもを次々に産み、貧乏を絵に描いたような生活でした。今は小さい一軒家。ただ、私の部屋はありません。

 孫たちは自立し、息子はもう定年。そうしたら息子と2人、私の家で暮らしたい。嫁の世話にはなりたくないのです。知人に相談したら「今さら何を言っているの。これまで嫁さんに何もかもさせてきて」と言われました。そういうものでしょうか。(栃木・N子)

 息子が恋愛をしてつかんだ結婚に、あなたは反対して、相手の女性にいきなり「話したくない」と言いました。緊張して会った姑(しゅうとめ)にいきなりきつい言葉を浴びせかけられ、嫁は深く傷つき身構えたはずです。

 息子夫婦は子どもがたくさんいて、幸福な家庭を築いているようです。しかも、母親のあなたに優しい。冬の間ずっと6畳一間きりの家に結婚の年からあなたを迎え入れ、家事を何もしないあなたの世話をする。直接世話をするのは嫁でしょうが、これは若い夫婦にとっては大変な負担です。自分たちの生活が破壊されてしまうようなことです。

 もちろん息子は母親に限りなく優しいのですが、嫁もたとえあなたと口をきかなくても30年間もあなたを受け入れてきたのは、優しさがなければできることではありません。

 あなたにとって息子は何でも言うことを聞いた幼い時のままでしょうが、もう定年を迎えるのです。妻子を差し置いて自分と暮らそうなどとわがままを言って息子を苦しめたりせず、あなたも一歩引いて、優しい気持ちになって下さい。

 (立松 和平・作 家)

(2008年2月6日 読売新聞)