「スラスラわかる」は言い過ぎ

基本情報 受かる100講〈2008‐2009年版〉―赤ペン式でスラスラわかる

基本情報 受かる100講〈2008‐2009年版〉―赤ペン式でスラスラわかる


この本の欠点は、記述が論理的ではないところ。
試験対策本なんだから語の定義が大事なのに、同一単語が頻出する場面では修飾が不足しているために、ページ内に複数ある同一単語のどれを指すかが不明瞭で、読み手を(よくない意味で)ウンウンうならせるところが目立つ。
こういう形式の、人に何かを説明する文に書き慣れてないのかも。


また、浮動小数点なんかでは10進数と2進数が式の中に混在していて非常にわかりにくかった。
1.011(2) や 1.0112 のように、明示的に示す方法はいくらでもあるのにそれを怠っているのはどうなんだろう。




悪いところ並べたけれど、さくっと試験範囲さらうにはやはり良いと思う。
ある程度コンピュータに馴染んでいた人が一時間取りかかれば、10講ぐらい進みます。


全部で100講だから、二週間もあれば一通り試験範囲はカバーできそうです。


さくっと通してから問題演習に数多く取り組み、不正解が出たときに辞書的に使う、というのがこの本を使って試験に臨む、最良パターンかなぁ。